ルーツとコンセプト

私塾・寺子屋.のルーツは塾頭のNCR時代にさかのぼります。

1993年、研修担当になった時、当時の若手営業・SEに対する従来のスキル研修や業務関連の知識の習得だけではお客様の所では通用しない事に気づきました。お客様のニーズがプロダクトからソリューションに大きく変化しているにも拘らず、それに対応できる小売業界の基本知識、業務知識、最新事例、業界情報等が欠けていたのです。

そこで会社の正規の教育プログラムとは別個の勉強会を立ち上げました。「寺子屋プロジェクト」といわれるその勉強会は内容としては日米の先進的小売業の事例研究や小売業の基礎知識、最新IT利用事例等を中心に講師はボランティア、受講生は自由参加ということで就業後に実施され、10年以上継続してきました。

今多くの企業でも課題となっている情報共有のひとつの形でしょう。

江戸時代の商人を育てた「寺子屋」という名称は、米国に本社を置く外資系の会社の中で名乗るには少し奇妙な響きがありましたが、逆にそのコンセプトを理解してもらうものとしては新鮮で現代にもピッタリとフィットするものがあったようです。

寺子屋は多くの人々に門戸を開いたビジネス・スクールとしては世界最初のものであったでしょうし、又内容的にも現代に通じる高度なものでした。定年を契機に一市井の寺子屋を・・・。